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内なる花(藤井風「花」レビュー)

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「花」ジャケット

fujiikaze.com「花」

母が亡くなりました。
一番大切な人でした。
細胞レベルでお互いを分かり合える人でした。

介護ブログを開設しているので、いずれそちらで掲載する予定ですが・・・
音楽のことで少しだけ。


いきなり急変したと聞かされ、まさかと思いつつ病院に通っていた頃、出会った曲がありました。

藤井風「花」。

藤井 風 – 花 (Official Video)

藤井風は好きでよく聴いています。(関ジャム記事でも触れました。)
ただこの曲が主題歌になったドラマは見てなかったし、歌詞などの内容は知らないまま、
いつも通り、ただ新曲を聴くつもりで無防備に耳にしてしまい・・・

あまりのタイムリーな内容に、吐きそうなぐらい号泣してしまいました。
死生観に関する曲だとは露知らず。

枯れていく
今この瞬間も
咲いている
全ては溶けていく

藤井 風 – 花 (Official Video)

危篤と言われてからの1週間。
最後の最後まで病と闘った姿は本当に母らしいものでした。

今まさに死に向かっている母も、
咲いている=まだ精一杯生きているのだから、
自分もきちんと最後まで見届けなければいけないと、教えられた気がしました。

咲かせにいくよ
内なる花を

藤井 風 – 花 (Official Video)

そして、私も母の死をしっかり受け止め、
これからの人生を生きていかなければならない、と。

母は一度体調が回復して、普通の病室に戻って数日後に急変しました。
そのため、最後の数日は目の前で起きてることが現実に感じられなかったのですが、

「ああ、本当に逝ってしまうんだな。
自分も前を向かなきゃいけないんだな。」

と、この曲を聴いて心が受け入れる準備をした、そんな風に思いました。

「歌詞あるある」ではありますが、
一字一句、今の自分のことを書かれているように感じられ、
励まされたり、時には苦しくなったりしながら、この曲を聴きました。
何度も何度も。

そして、もうひとつ。

この曲を最初に聴いた時、思い浮かんだのが、
「リインカネーション」
という言葉でした。

歌詞も見ておらず、ふっと降りて来たワードだったんですが、
その後に公開されたMVを見たら、自分のイメージに近いものが映像になっていて、
「ああ、やはり転生について表現していたのか」
と驚きました。
(あくまで自分の感想です。解釈や感じ方は人それぞれだと思います。)

母を失って、ちゃんと立って生きていけるのか不安でしたが、
母は永遠に自分の中に生き続けるし、
いつか再会する日を楽しみにしていればいいんだ、
そう思うことが出来たような気がします。

よくぞ、このタイミングでリリースしてくれた。
一生記憶に残る曲になることでしょう。

そして、

こんな重いテーマを、
諭す(さとす)感じもなく、
かっこいい音と映像で、
五感にダイレクトに伝えられる藤井風、
天才が過ぎる。

生きてる間にこのアーティストに出会えたことは、本当に幸運だったと思います。

ちょっと疲れちゃったなという方、
もし良かったら聴いてみてください。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

個人的な(しかも楽しくない)内容を記事にすべきか悩んだのですが、
心の整頓のためにも掲載させていただくことにしました。

記事のアップもぼちぼち再開したいと思っております。
これからもよろしくお願いいたします。

くまお


参考


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